おしゃまな年長さんに、おすすめのテレビ番組＊「サム＆キャット」は大人も楽しめて、英語の勉強にもなるかもしれない、海外コメディです

サム＆キャット

「いないいないばあっ！」、「あんぱんぱん」と来て、「プリキュア」になった時から、「意外と面白いじゃん！」と、娘と一緒にテレビ番組を見るようになりました。そしてもうすぐ小学一年生の娘が、最近すっかりハマってしまったのが、「サム＆キャット」です。

アメリカの、おバカな女の子たちが繰り広げるドタバタ劇

「サム＆キャット」は、毎週土曜日18時25分から、Eテレで放送されている、シチュエーション・コメディドラマです。

男の子っぽくて乱暴なサム。天然ボケで、ほわんとしたキャット。ルームメイトの二人の女の子の暮らしの中で、ハチャメチャな騒動が起こります。

私たちが見たのは、「魔法のメロディー」と、「ハマりすぎに注意！」と、「ソーダ禁止令！」の3話。

「魔法のメロディー」は、「私を焼肉つれてぇて～♪」の音楽に合わせてATMの数字を押すと、お金が引き出せてしまうという話（！）。

「ハマりすぎに注意！」は、「ブレイン・クラッシュ」というゲームに、誰もがハマってしまい、主役の女の子のお芝居を誰も見てくれないので、スマホやゲーム機器を、全部ぶっ壊すというお話。

「ソーダ禁止令！」は、糖分が高すぎるという理由で発売禁止になった「ブルードッグソーダ」を密売するという話です。

笑いの中に教育的要素があったりもするのですが、一言で言うと、こんなストーリーです（笑）。これ、よくNHKが放送するなぁ～と驚きました。人様のお金をネコババしたり、密売したりするっていう話ですよ！NHKも時代に合わせて、だいぶさばけてきた、ということでしょうか。

「あんぱんまん」にしても、「プリキュア」にしても、勧善懲悪で、「いい子ちゃん」的な番組ですよね。「サム＆キャット」は、そんな、これまで見てきた番組とは正反対。それが娘にとって、とても新鮮に映るようです。

女優さんたちも、とても魅力的。サムを演じるジェネット・マッカーディは、8歳から女優さんをやっていて、カントリー・シンガーとしても活躍しているマルチタレントさん。キャットを演じるアリアナ・グランデは、15歳でブロードウェイデビューした女優さん。彼女も歌手としても人気で、2014年には日本でも歌手デビューしてるのですね。

でもこの番組、アメリカでも大ヒットしたにも関わらず、二人の女優さんの仲違いで、打ち切りになったそうです。そんなこともあるんですね！

Eテレの番組だけあって、ちゃんと教育的要素もあります

スラングも多いし、人に唾も吐きかけるし、最低（でも面白い）の番組なのですが、意外と教育的要素もあります。

「ハマりすぎに注意！」では、劇場に来ているのに、お芝居も見ずに、スマホ画面ばかり見ている観客全員に、空手キッズが、鉄槌や回し蹴りを浴びせさせ、スマホを次々と壊していきます。

そして、部屋に戻ったキャットが、「でも考えてみたら、スマホばっかりやるって、他にも楽しいことがあるのに、もったいない。自然を見たり、友達と楽しんだりする時間もなくなって…。」みたいなことを言ったりするのです。
結局その後のオチは、「で、この後何する？」「テレビ見る？」「いいね～！いぇ～い！」となっているところが、「サム＆キャット」なのですが（笑）。
そして、「ソーダ禁止令」では、飲み過ぎて、肥満になる子がいるから、という理由で、みんなが大好きな「ブルードッグソーダ」の販売が禁止されてしまいます。
サム達は「ブルードッグソーダ」にそっくりの飲み物を密売して、結局警察に見つかってしまうのですが、その時に、「でも、一部の飲み過ぎてしまう子がいるからって、みんなが大好きなブルードッグソーダだけ禁止するなんておかしい。グレープフルーツジュースのほうが糖分が高いのに。誰かに、あれをしろ、これをしちゃいけないと決めつけられるのは嫌だ。ちゃんと自分で選択したい。」というような、粋なセリフを吐いたりもします。

娘もテレビを見ながら、「スマホばっかりやってちゃだめだよねー」とか、「ソーダばっかり飲んでちゃだめだよねー」とか、分かってるんだか、分かってないんだか、いちょまえなツッコミを入れています。