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40歳、体外受精1回で妊娠出産の体験談:不妊が長引く時は、タイミングや東洋医学だけでなく、早めに高度医療を試してみることを強くおすすめします

7年間の不妊症、不育症の末、40歳で妊娠、41歳で出産しました。娘は6歳になりましたが、一人っ子です。念願の子どもに会うことができて、毎日とても幸せなのですが、もう少し早く出産することができていたら、娘に妹か弟ををつくってあげることもできたのではないかと、思ってしまうこともあります。

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あの頃の私は、子どもが欲しいと願いながらも、体外受精に対する恐怖心が強くありました。一つは痛み、そしてもう一つが、最終手段に失敗したら、もう夢を見ることができなくなるという、精神的な恐怖でした。

でも結果としては、痛みもそれほどではなく、1度で成功したので、もっと早く試してみれば良かったと思っています。

今、同じような状況で悩んでいる方にとって、少しでもお役に立てればという思いから、当時のことを忘れないうちに記録しておこうと思います。

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私の不妊症

「高齢出産になる前ぎりぎりの34歳の時に子どもを産む」と決めていて、まさか自分が不妊で不育だとも思わず、子どもは望めばすぐにつくれるものだと軽く考え、それまでバリバリ仕事をしていました。

初めての妊娠は34歳の時でしたが、できるまで7、8周期かかりました。そして初めての妊娠は、11週目で流産。その後も3度妊娠しましたが、全て初期流産でした。いずれも妊娠まで約1年と、長い時間がかかりました。

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不妊症の検査と原因

2度目の流産後、不育症のことで成育医療センターに通うようになったのですが、なかなか妊娠できないことを相談したところ、不妊についても検査をして、治療をしていきましょうということになりました。

子宮卵管造影、血液検査、精液検査、抗精子抗体検査、ホルモン検査、フーナーテスト、染色体検査など、一通りの検査をしましたが、いずれも異常なし。結果は、原因不明の不妊ということでした。実は原因不明の不妊症は多くて、全体の約1/3と言われていましたので、私たちもその中の一組だったということです。

体外受精の前に試してみたこと(病院編)

結局1年近くタイミング法を試しました。病院で排卵チェックをしてもらうというあれです。タイミング法は普通、5周期試してみても妊娠できなかったら人工授精(AIH)に進みますが、私が怖がりだったのと、前に2度、自然妊娠できていたということもあって、ずるずるとタイミング法を続けてしまったわけです。この時は7周期目か8周期目に妊娠しましたが、結果は初期流産でした。

その後、意を決して人工授精(AIH)に進みました。3回試してみましたが、いずれも妊娠できませんでした。そしてここでいったん、成育医療センターでの不妊治療を中止し、東洋医学の道へ進みました。

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体外受精の前に試してみたこと(自己流、東洋医学編)

私が試してみたことは以下のようなことです。

  • 助産師さんが提唱する「福さん式」というタイミング法。排卵検査薬と併用していました。
  • 鍼灸。翠明館治療院とSekimura鍼灸院に通いました。家でも毎日せんねん灸をしていました。
  • 漢方。玄和堂診療所、麻布ミューズクリニックに通いました。

このような東洋医学で2年間頑張ってみたのですが、残念ながら私の場合は、効果がありませんでした。ただ考え方によっては、2年間の東洋医学で体の調子が整ったので、体外受精がうまくいった、と言えるのかもしれません。そうそう、今思い出しましたが「木村さん」という妊娠の神様がいて、壁に貼ったりもしてみました。「妊娠菌」も、もらおうとして何度も試しました。

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そして体外受精へ

2年間妊娠できず、40歳になってしまったので、夫と相談して41歳までという期限つきで、体外受精(顕微授精)を行うことにしました。友人が加藤レディスクリニックで成功していたので、そこにしようと思ったのですが、麻酔をしてくれないので痛いという口コミ情報に怯え、麻酔をしてくれる新橋 夢クリニックで治療をすることにしました。ここは加藤レディスクリニックの系列です。

クリニックの方針で、最初はタイミング法を試され、次に完全自然周期での採卵を行います。この時は麻酔なし。結構痛かったですが、耐えられます。生理痛のひどい時ぐらいの痛みです。このくらいなら恐れずに、もっと早くチャレンジするべきだったと思いました。結果は、残念ながら空胞でした。

その後クロミフェン周期での採卵を行います。この時は局所麻酔ありだったので、全く痛くありませんでした。卵は7つ取れましたが、育ったのは1つでした。40歳で凍結まで行くのは、30~40%ぐらいということなので、それでもよかったということになります。

その後、5日目胚盤胞、グレード3の凍結胚(透明帯除去あり)を移植してもらいました。グレードは1~3まであり、3は最も悪いので心配になり、培養士さんに質問したのですが、1と2はほとんどなく、3でも全く問題ないということでした。妊娠率は40歳で46%。出産率は下がって3割ぐらいというお話でした。
その後も、β-hcgの数値が低い、エコーでなかなか赤ちゃんが見えてこないなど、不安になることもたくさんありましたが、無事、出産することができました。

余談ですが新橋 夢クリニックは成功報酬制度を取っていて、3回までは、失敗しても移植費の10数万円だけしかとられなかったと思います。ただし成功したら確か100万円だったような(7年前のことなので記憶が曖昧です。すみません)。最初に寺元院長の説明会に参加し、話を聞いた時に、「失敗しておいてお金を取るというのは、本当はおかしい話だ。その代わり成功したら当然お金をもらう。」というようなことをおっしゃっていて、「この人はブラックジャックだ!」と感動したのを思い出しました。おっしゃる通りです。そして失敗した時の費用が少なければ、まだまだ治療を続けたい人が、あきらめずに治療を続けていくことができます。

*新橋 夢クリニックでの、不妊治療の詳細については、こちらの別ブログにまとめています。

*今はどの病院が良いのか、経験者の声や口コミ情報も参考にしてくださいね。私は「子宝ねっと」を見ていました。

おわりに

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先生に言われなかったので想像の域を出ませんが、私の場合、不妊の原因はピックアップ障害(キャッチアップ障害・卵管采不全)だったのではないかと思っています。これは、卵巣内の卵胞から排卵された卵子が、卵管の中に取り込まれない症状のことを指しますが、だから体外受精で(卵子を人工的に取り出して受精させることで)、一度でうまくいったんじゃないかと。

そして体外受精の痛みについてですが、とても恐れていましたが、試してみたら思ったほどは痛くありませんでした。

原因不明の不妊に悩んでいらっしゃる方で、体外受精を躊躇している方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。うまくいくことを心よりお祈りしています。

 

*加藤レディースクリニックの創設者の書籍。高度生殖医療のモラルなど、考え方も共感しました(個人的な感想です)。

不妊治療はつらくない―むだな検査や薬がふたりの赤ちゃんを遠ざける

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*不育症のことはこちらにまとめました。

(投稿日:2016年12月27日 /更新日:2017年7月5日)

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